以下、生徒が作成・放送した原稿を載せます。
シトラスリボンプロジェクトは昨年の冬から生徒会を中心に取り組み、今年度に入ってからも、1年生がLHRの時間に作ったり、昇降口に設置したりもしています。
また、先日は生徒会が平生町役場に作成したシトラスリボンを贈呈しに行き、浅本町長に趣旨を説明したそうです。
その他、1年生有志が地域の中学校にリボンをたくさん持って行き、後輩に手渡すということもしたそうです。輪が地域まで広がっていますね。
このシトラスリボンプロジェクトは、「たとえウイルスに感染しても、だれもが地域で笑顔の暮らしを取り戻せる社会に」という思いから、松山大学の甲斐准教授が立ち上げたものです。
人は、目に見えないウイルスに対する不安や恐れを、目に見えるものにすり替えます。実際に目に見える、感染症にかかった人や地域、学校などを遠ざけたり、避けたりする気持ちや行動が「差別や偏見」につながっていきます。
連日コロナのニュースが流れ、収束が見通せない状況のため、不安な気持ちになることも不思議ではありません。
新型コロナウイルスを含め、感染症は誰でもかかる可能性はあります。何処にいても、誰でも、感染リスクはゼロではありません。
だからこそ、正しい知識を身につけ、それを行動に移し、みんなで考え続けること、そして、ウイルスだけでなく不安に負けない自分になることも大切なのではないでしょうか。
もし、熊南で感染者が出た場合でも、その人の行動が「慎重でなかった」と責めることは絶対にあってはならないと思います。
目に見えない、ウイルスへの不安や恐れもありますが、 目に見える、シトラスリボンを身の回りのものに取り付けて、 『ただいま』『おかえり』、そして『ありがとう』と、お互いが言える雰囲気を作り出すプロジェクトに、一人でも多く協力してくれたらと思います。