2024年9月5日木曜日

山口大学の小川仁志教授から「哲学思考による課題解決の方法」を学ぶ

 9月4日(水)午後、本校2年生の「総合的な探究の時間」を利用して、哲学者で山口大学教授の小川仁志様に、講義(90分)をしていただきました。
 タイトルは「哲学思考による課題解決の方法~世界から見た山口の可能性を探る~」です。
 講義の冒頭で、「私たちは、自分の視点、相手の視点(相手の立場に立って考える視点)、地球の視点(SDGsの視点)の3つしか持っていない。今日は、考える対象について、自分が持っている枠組み(常識)を超えて考えるということにチャレンジしてみよう!」と話され、講義と演習が行われました。例えば、「旅行」を、内臓の視点で、靴下の視点で、ペットの視点で・・・考えてみて、とアドバイスがありました。自分の常識を疑うということ、視点を変えるということが、想像以上にとても難しく、多くの生徒が、自分の常識の枠を超えられないジレンマに苦しんでいるようでした。
 演習発表では、自分の考えを積極的に説明する生徒もいて、その積極性と考えた内容のオリジナリティーについて、小川先生はとても褒めてくださいました。
 この日の講義・演習は、通常は5~6時間くらいかけてやる内容だということで、それを90分でまとめていただき、生徒に考えさせる時間もしっかり取っていただき、生徒の考えを引き出したり、補足してよりよいものにされたり、小川先生の頭の回転の速さに驚く場面もたくさんありました。
 この講義・演習を通して、哲学思考の一端を学ぶことができ、受講した生徒にとって貴重な時間となりました。小川先生ありがとうございました。